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2015/07/02

今日、起業してちょうど1年が経ちました。

7月2日、私がselfreeを立ち上げてちょうど1年が経ちました。あっという間ですね。
この一年は私の人生の中でも、 最高に刺激的で、楽しくて、考えさせられた時間でした。

そして、今日幸いにも多くの方々の支えのおかげでなんとか2期目をスタートすることができました。
関わってくださった方々、本当にありがとうございました。 感謝してもしきれません。

最近は、2つ目の自社開発サービスとなる、3分で電話応答を簡単にするクラウド型IVRサービス「CallConnect」のリリース準備をしつつ、ウェブ制作案件を回しています。 もちろん、ライドシェアマッチングサービス「Hitch me」の運営もしています。

|起業して6ヶ月間は、孤独・焦り・怒りの中にいました。

昨年の7月2日にselfreeを意気揚々と立ち上げたのはいいのですが、正直、私はもがいていました。

どれだけ人に相談しようとも最終的に決断を下すのは自分であり、またその決断の責任を負うのも自分。 当時24歳だった私の中にはきっとどこかにまだ甘えがあって、そうした事実からふと湧いてくる孤独感とうまく向き合えていなかったんだと思います。

そうした姿勢は売り上げにも影響し、売り上げは当然のように伸びない。そして、どんどん焦る。

焦れば焦るほど空回りして、次はうまくいかないことへの怒りの感情が湧いてくる。

会社のキャッシュもどんどん減っていきました。

そんな状況でも今日まで折れずにやってこれたわけですが、それも全て家族や友人、私に関わってきてくださった方々の支えや叱咤激励のおかげだったと思います。

そして、「この程度のことで挫けているんじゃない!お前の夢ってそんなものか?」というような自分に対する意地もあって、進んでこれたように思います。

|CTO本間、デザイナー畠との出会い

もがきながらも、2014年11月20日にライドシェアマッチングサービス「Hitch me」をリリースしました。

でも、交渉ごとや営業は私がなんとかするとしても、今後ヒッチミーをより良いサービスにしていくためには、もっとテクノロジーやデザインの力が必要でした。

でも、当然雇い入れるほどの余裕はありません。

「どうしよう?なんとかできないものか、、、」と、毎日悶々と悩んでいました。

そんな中で私を救ってくれたのは、たまたま参加したカンファレンスで知り合ったエンジニアの本間とその本間と知り合いだったデザイナーの畠でした。

しかも、偶然にも、本間は自分でライドシェアマッチングアプリをすでに構築しており、畠はビジネスコンテストでライドシェア事業のプランで優勝しているという状況でした。

同じ方向を見ているだけでなく、それぞれ得意分野が違って補い合うことができる。

そして、それぞれがもっと成長するためにその力を必要としてたなんて、ものすごく幸運な状況なわけですが、高い給料も払えず、この先の見通しも見えづらい今のセルフリーにはきっと来てくれないだろうと思っていました。

だから、ダメ元で、でも、今伝えられるすべての想いと決意と志を本気で伝えることにしました。

すると、二人はセルフリーにフルコミットしてくれることを決めてくれたんです。高い給料も払えず、この先の見通しも見えづらいセルフリーにですよ。

そうした決断をしてセルフリーに入ってくれた本間と畠には本当に感謝しています。この先もこの感謝の気持ちはなくならないし、なくしてはいけないと思っています。

|試行錯誤の日々が続く・・・

社員として二人を迎え入れた後も、試行錯誤の連続でした。

ヒッチミーの今後のユーザー獲得策を考えたり、リニューアル案をまとめたり、時にはニーズ調査ということで湘南にいるサーファーの方にインタビューしにも行きました。

HPをリニューアルしたこと以外は、特に形ある成果物としては何も生み出すことのなかった期間でした。

でも、年明けからのこうした模索する期間があったおかげで、考えが整理され、今後の行動計画がブラッシュアップされていきました。

|step by step

そんな中、今後のライドシェアサービスへの応用を考えていた技術を試すために、4月にKDDI様主催のSmart Communication Award 2015に参加しました。

すると、幸運なことに現在リリース準備中のコールコネクトの前身となるコールクラウドで優秀賞を獲得することができました。

そこで、コールクラウド自体でも事業になりうるということで、サービス名をコールコネクトに変更し、現在リリース準備を進めています。

大きな目標に向けて着実に一歩ずつ進み始めることで、事態は好転していくんだということを実感しました。

|この一年を振り返って

こうしてこの一年を振り返ってみると、こうやって今現在信頼できる仲間とともに会社をやっていられるのが、にわかには信じがたいというのが本音です。

ただなんとかこうして一年を迎えた今だからこそ、その重要性に気づいたことを3つにまとめてみたいと思います。

・死を見つめる

私たちはいずれ死にます。でも、いつ死ぬかはわかりません。ただいつ死ぬにせよ、時間が限られていることに変わりはありません。死を見つめてみると、言い訳をしてやりたいことを先延ばしにしてみたり、なにかを得た気になってそれを失くしたくないがために挑戦することを恐れたりするのってちょっと違うなとか思うわけです。 死を見つめることで、どう生きたいかが見えてきただけでなく、一歩を踏み出す勇気が湧いてくるように思います。

・捨てる

捨てるということは、どれが必要で、不必要かを決めるということです。 捨てることができないということは、自分にとってなにが重要なのかという優先順位が ついていないということ。物理的な空間スペースはもちろん、時間も限られているので、 誰と時間を使うかということをしっかりと選択していくことが大事だなと思いました。

・理想を描く

どうなりたいか、日々どうありたいか。些細なことでもいいから理想は常に描いておかないと、 すぐに現実にからめとられてしまい、進むべき方向を見誤るように思います。 道標になる理想を描いておいたことで、迷ったときでもなんとか進んでくることができました。

|セルフリーのこれから

2期目は会社としての基盤をより強固なものにすると同時に、次なる自社サービスの展開を考え、 種まきをしていくつもりです。

そして、これまでもそうであったようにこれからも、「革新によって人々の生活をより良くする」を企業理念に、社員一同、力を合わせて頑張っていきます。

また、セルフリーのこれからを一緒に担ってくれる仲間は常に探しています。プログラマーやデザイナーはもちろん、ちょっとしたお手伝いだけでも大歓迎ですので、お気軽に連絡いただければと思います。

一緒に面白い夢を見ましょう!
一緒に日々ワクワクしながら生きていきましょう!

2期目のセルフリーも、どうぞみなさんよろしくお願いします。

2015年7月2日
小俣隼人