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2016/01/22

態度を表明する。

数年前に「KY(空気読めない)」なんて言葉も流行りましたが、私としては、空気を読むことを重要視しすぎて、自分の好き嫌いを発言しなくなることだけは避けたいと考えています。

仮に、周りから「KY(空気読めない)」と思われたとしてもです。

空気を読みすぎていないか

円滑な社会生活や人間関係には、空気を読むことが大事だとよく言われますが、空気を読みすぎて、他者の意見を尊重しすぎたり、周囲に流されやすくなるのも考えものです。

相手の気持ちや考えを相手の言葉などから読み取ることが大切というのはもちろんだと思いますが、自分の気持ちや意見をはっきり主張することも同様に大切なことです。

なぜなら、周囲の流れや雰囲気に身を任せているだけでは本当に自らがやりたいことは出来ないからです。

出来るのは、考えるのを止め、同調し続け、身を任せて辿り着いた先を「これで良かったんだ」と思い込むことだけではないでしょうか。

そもそも周囲の人たちは、あなたが本当にやりたいことなんて知るはずもないのですから、同調しているだけではその場で波風を立たせないことはできたとしても、自らが本当にやりたいことをやれるはずもありません。

方向性を得る

態度を表明することは、ビジネスにおいても同様に大切なことだと考えています。

なぜなら、自社のポリシーやスタンスを表明することで、あるターゲットに対しての影響力を強めたり、会社としての方向性を得ることができるからです。 万人の顔色を伺って、波風が立たないようにしているだけでは、明確な方向性やこだわりから人々を熱狂させるような製品やサービスは生み出せないと私は思います。

物事に対して、評論をするのではなく、信念や好き/嫌いといった自らの態度を表明すること。

これは勇気のいることですが、自らがやりたいことをやるためであったり、関わりたい人と関わるためには とても重要なことだといえるでしょう。

“勇気のいること”と書いたのは、ある物事に対して「嫌い」という態度を表明することによって、その物事に対して「好き」という態度を取る人との間には必然的に距離が出来ると考えられるためです。

しかし、それを覚悟で自らの態度を表明することで、その態度に賛同する人からは強い支持を得られることでしょう。

態度を表明しよう。

考えることを放棄して、「考え方や意見は人それぞれだから!」という相対主義的なスタンスに逃げ込むのではなく、「自分はこう思う!」とか「好きだ/嫌いだ」という態度はどんどん表明していきましょう。

敵を作ることになったとしても、自らの意見を持ち、それを表明する人が個人的に好きなこともありますが、特にビジネスの現場においては居ても居なくても変わらない人とならないように自らの態度は表明していきたいものです。