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2016/09/05

Twilio の動向を知ればコミュニケーションの未来がわかる

こんにちは、本間です。

selfree ではコミュニケーション API の Twilio を積極的に活用し、サービスを運営しております。

“Web と 電話を融合する API サービス” として一躍を担ってきた Twilio ですが、最近はより多くのコミュニケーションの API が登場しています。

本ブログでも度々紹介している IP メッセージングビデオ。電話だけでなく Web やモバイル端末上でチャットやビデオ通話などの仕組みを手軽に構築できる SDK です。

コミュニケーションの定義の広がる

さて、Twilio はその他にも色々なサービスを展開しています。今までご紹介してきたサービスは、人と人とのコミュニケーションを軸としたサービスでしたが、それ以外にもシステムやサービスをつなげることを軸としたサービスが出てきています。

その中の一つとして、今私が最も興味のある Twilio Sync があります。このサービスはまだ Public Beta な段階で正式な公開をしておりません。 Twilio Sync を使えば、今までシステム開発において実現が難しかった “デバイス/サーバーをまたいだ同期”が可能になります。Twilio Sync を使うことで、例えばAさんのスマホ端末でデータを更新したら A さんのブラウザでも同時にそのデータが書き換わるようになるのです。これはまさにシステム/デバイスとの新しいコミュニケーションの形です。

Twilio Notify はサービスとサービスのコミュニケーションの形です。 あらゆるチャット系サービスやSMSなどを統合して、ユーザーに最適なプラットフォームに通知を送ることができます。Twilio Notify の動向は追いかけていますが、まだ未知数なサービスです。

このように Twilio はいろいろなサービスを展開し始めていますが、一貫しているのはコミュニケーション API であるということです。それが必ずしも人である必要はありません。

ビジネスやテクノロジーにおいてそれぞれが相互しあって物事が進んでいくということは必要不可欠なことです。

今月に Twilio Signal がヨーロッパで開催されるそうです。そこでまた新しい機能やサービスが登場してくることでしょう。今後も Twilio の動向に目が離せません。

Twilio の技術動向を追うユーザーコミュニティ

どんどん進化していく Twilio に追従するためには、一人の力だけではとても扱いきれないものがあります。Twilio コミュニティはそれぞれの知見を共有し、自分たちのサービスにTwilio サービスをどのように組み込むのがベストな方法なのかを議論できる場だと考えています。

そこで競合サービスや、市場を取り合うような方がいらっしゃるかもしれません。私としてはそのような方とこそ議論し、より良いクラウドコミュニケーションの形を一緒に作っていきたいと考えています。

時代の最先端のコミュニケーションサービスを作る者として、これからも Twilio とコミュニティの活動を続けてまいります。