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2016/10/03

今回の新機能リリースの裏話

こんにちは、本間です。

つい先日、通話履歴の検索と CSV エクスポート機能を中心とした機能改修のリリースを行いました。

この機能の背景には多くの時間を機能検証に充て、ついに出すことのできた感慨深いリリースとなりました。

CSV エクスポートの強い要望

実は CSV エクスポートは一部のお客様から強い要望として以前から連絡を頂いていた機能です。CSV エクスポート自体の実装自体は難しいことはなく、提供しようと思えばできる機能でした。しかし、CSVエクスポートには以下の特徴があります。

  • 一部の人だけが必要な機能である
  • 月に数回しか利用されない機能である
  • 履歴を全て一括で CSV エクスポートはしたくない

つまり、CallConnect の履歴一覧ページにひょんと CSV エクスポートのボタンを用意するだけでは、ほとんどのユーザーにとって単にボタンが多くなって複雑になるだけのリリースとなってしまいます。ここが本機能の最大の壁でした。

私たちはこの機能リリースに3か月以上を要しました。その3か月のほとんどは、UI のプロトタイプ制作です。実装する前にプロトタイプを作り、メンバー間でまずは触って使い心地を試してみる。それで納得がいかなかったらまたゼロから考え直してプロトタイプを作る。そんな繰り返しが何度もありました。そしてようやく私たちメンバー全員が、「これなら出せる」というレベルに至りました。

その答えが、通話履歴の検索(“検索”か”フィルター”というべきかの議論にも多くの時間を費やしました)を組み合わせた CSV エクスポート機能の実現です。検索という一つの機能だけをユーザーに見せ、そのあとに必要に応じて CSV エクスポートができれば、すべてのユーザーにとって迷惑でない機能追加とすることができます。

機能の追加には哲学が必要

機能追加をするだけなら、正直なところプログラミングができれば誰でもできます。ただし、哲学のない機能追加は既存ユーザーの”期待”を裏切ることにもなりかねません。

私たちのサービスでは「使いやすさ」に共感を頂きたいという思いで開発しています。そしてユーザーにはそれを気に入って欲しいという思いも強くあります。そのような状態で、ただ単に通話履歴に CSV エクスポートボタンを追加するような機能開発は、その哲学に反してしまうのです。だからこそ私たちは CSV エクスポート機能の実現にとても慎重になれましたし、設計に多くの時間を費やすことのできたことを誇りに思います。

これからも、”誰でも5分で設定が完了して使い始められる”という圧倒的な使いやすさを通じて、ユーザーの皆様に感動を与えられるようなサービスを目指してまいります。

終わりに

機能のリリースの際にはフィードバックなどお気軽にご連絡ください。その意見一つ一つが私たちの次の開発に対する大きなモチベーションとなります。

今後とも CallConnect をよろしくお願いいたします。