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2017/11/16

更なる成長、次なる革新を!「20%ルール」を導入しました。

こんにちは、小俣です。
セルフリーでは、1ヶ月ほど前から Google などが導入していることで知られる「20%ルール」を導入しました。 本記事では、「20%ルール」を導入した背景や目的、実践する上で気をつけていることについてご紹介します。

そもそも、20%ルールって?

Google が導入していることで知られる「20%ルール」は、“自分の業務時間の20%までは、通常業務ではない仕事に使うことができる制度”です。過去には、 この20%ルールから、Gmail や AdSense などのサービスが生まれたとのことです。通常業務以外に使っていいとはいえ、本業に全く無関係の仕事や遊びに使っていいという訳ではありません。
また、Appleでも、一部の従業員に対し、通常業務以外のプロジェクトに取り組むために最長で2週間の自由な時間を与える「Blue Sky」と呼ばれる制度を実施していたようです。

このような制度の多くは、革新的なアイデアや製品を生み出すことを目的にしています。また、通常業務以外の仕事に取り組むことで、新しい技術や知識を習得する機会が得られるため、メンバーのスキルアップも期待できます。

20%ルールを導入した経緯

現在セルフリーでは、ブラウザ電話システム「CallConnect」の開発・運用のみにフォーカスしています。ありがたいことに導入企業数も着実に増え、黒字化を実現できている状況です。 もちろん、今後もお客様から長く愛されるサービスを目指し、「CallConnect」を継続的に改善、成長させていきます。

ただ、今後企業としてより成長していくためには、メンバー一人ひとりの能力を伸ばすと共に、創造性を生かすことが必要不可欠だと考えています。なぜなら、いくら資金があっても、情報があっても、結局それを活用し、社会に価値あるものを生み出すのは、そこで働く“人”だと思うからです。メンバー一人ひとりの成長・挑戦がなくして、企業としての成長もありません。

しかし、通常業務(コールコネクトに関連する開発業務など)の忙しさにかまけていると、なかなか関心事に対して集中的に取り組む時間が作れず、どんどん後回しになっていってしまいます。 目の前の通常業務も当然重要ですが、中長期的な視点に立つと、好奇心を大切に、技術的な挑戦や研究に時間を使うことも重要です。

そこで、「20%ルール」を実験的に導入し、どのような効果があるかを長い目で検証してみようということになりました。 もちろん、コールコネクトに続く何かが生まれるに越したことはありませんが、日常的に挑戦したり、関心事に没頭することによって、メンバー一人ひとりが新しい学びやスキルを得られれば良いと考えています。

セルフリーにおける「20%ルール」の概要

<適用日>

毎週木曜日(週5日の20%=1日)

<内容>

・通常サポート業務は行うものの、コールコネクト関連の開発タスクは実施しない。
・中長期的な視点に立ち、会社、個人の成長のために好きに使うことができる。
・終礼時に、今日の活動内容・成果を共有する。

実践する上で気をつけていること

1. 義務化する

「気が向いたらやろう!」では、どうしても目の前の通常業務を優先してしまいます。これでは、上記の目的を達成するどころか、この取り組み自体が効果的なのか、そうでないのかということも検証できません。そこで、毎週木曜日を20%ルールの適用日と決め、必ず実践するようにしました。

2. 失敗を許容する

20%ルールを実践し始めてまだ日が浅く、この取り組み自体の効果については検証中といえます。しばらく実践してみて、目を見張る成果が出なかったということもあるかもしれません。しかし、何かに挑戦・没頭した経験は無駄にならないと思いますし、どこかに繋がると考えています。失敗を許容する覚悟を持って、今後も取り組んでいきます。

3. 20%にこだわらない

現在は、業務時間の20%を通常業務以外の仕事に使うという形で実践していますが、これは実践する中で適宜調整していくつもりです。重要なのは、好奇心を大切に、技術的な挑戦や研究に取り組むことを通して、次に繋がるアイデアや成長を得ることです。私たちにとって最適な形を模索しながら、今後も続けていきたいと考えています。

おわりに

今回は、私たちが1ヶ月ほど前に導入した「20%ルール」についてご紹介しました。
資金量や情報量ではなく、それを活用して仕事をするメンバー一人ひとりが成長することによってのみ、本質的な企業の成長は実現できると考えています。
効果検証はまだまだこれからですが、導入して約1ヶ月。それぞれの関心事に取り組めている状況なので、引き続き実践して、様子を見ていきたいと思います。
またどこかのタイミングで、「20%ルール」の効果や成果物に関しては発信していきます。