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2018/10/26

SaaS とは何か? SaaS の魅力をご紹介。

SaaS という言葉をご存知でしょうか? SaaS とは Software as a Service の略で必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアのことを指します。

SaaS の有名なサービスとしては、コミュニケーションツールの Slack 、顧客管理ツールの Salesforce、 会計ツールの freee 、タスク管理ツールの trello などが挙げられます。これらはほんの一部で、今 SaaS のツールがあらゆる業界で広まりつつあります。

SaaS の魅力は?

ではそんな増えつつある SaaS ですが、増え続けるのには魅力があるはずです。 いったいどんな魅力があるのでしょう?

その1 収益安定性の高さ

SaaS の料金体系として、継続利用を前提とした継続課金の形態(サブスクリプション)であることが一般的です。従来の売り切り型のビジネスの場合、毎月の売上はその月の新規営業の成績に左右されます。しかし、継続課金であればこれまでの ストック+新規 がその月の売上となるため、解約率を抑えていれば、その月の売上がほとんどないという状況は抑えられ、安定した売上や見込みを立てていくことができるのです。

その2 健全な事業運営につながる

顧客はいつでも解約できてしまうため、継続利用してもらうためには、カスタマーサクセス(顧客の成功)を実践し続けることが前提となります。
必然的に良いサービスを提供し、健全な事業となっていくことにつながっていくのです。

その3 指標の読みやすさ

3つ目に SaaS には顧客獲得コスト(CAC)や解約率(チャーンレート)、顧客満足度(NPS)といった測るべき指標のベストプラクティスが蓄積されていて明確になっているため、目標設定がしやすいのも経営陣にとって魅力的です。 例えば40%ルールというものがあり、年間の売上成長率 + 営業利益率のどちらかが仮にマイナスであったとしても、合計で40%以上であれば健全な状態と判断できます。

日本で SaaS を行う魅力は?

世界的に広まりつつある SaaS ですが、日本で SaaS の事業を立ち上げるメリットはあるのでしょうか?

実は日本はアジアでは最大の SaaS マーケットです。欧米企業がアジアに進出する際に重要視していることは間違いありません。

BoxilSaaS業界レポート2018より

しかしながら、日本の公用語は英語ではなく、日本語です。また、島国でもあり独自の商習慣や文化があるため、 海外の SaaS 提供者にとっての参入障壁になっていることも事実です。 そのために、日本人が事業を立ち上げる際に、まず日本のマーケットである程度シェアをとれれば、安定的に収益をあげることが可能です。安定した基盤を築きつつ、海外のマーケットに挑戦していくといった選択もとれるようになっており、起業家にとっては挑戦しやすい環境であると言えます。例えば、フリーマーケットアプリのメルカリも、日本である程度シェアをとったら、早々に海外での展開を始めています。

まとめ

SaaS を始めよう。

もし、今 SaaS に興味を持っているとしたら、それはとても良いことです。日本ではまだまだIT化が進んでいない業界がたくさんあります。そういった業界の課題を抱えた顧客に効率化を促し、価値を提供していくことは日本の産業を前に進めていくことにもつながります。さらに収益の安定性などビジネスとしての側面にもメリットがあり、何よりサービスを提供するのに大がかりな設備は必要ありません。自前でサーバーを持たなくてもAWSなどのサーバーを活用すれば、大きな負担を自社で抱え込まずにサービスを提供できるような環境が整っています。

弊社も CallConnect というサービスを運営して3年半ほど経ちますが、 SaaS という形態を選んで本当に良かったと思っています。少人数でも運営でき、顧客の成功を前提としたサービス運営はやりがいが感じられます。