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2018.07.04

「Bootstrap Night! vol.3」イベントレポート

こんにちは、小俣です。
2018年7月3日に、渋谷の hoops link tokyo にて「Bootstrap Night! vol.3 」を開催しました。本記事では、当日の様子をお届けします。

「Bootstrap Night!」とは?

「Bootstrap Night!」は、外部からの資金提供を受けずに自己資本で会社運営をしながら、自社サービスの SaaS (Software as a Service) などを提供している組織の企業ストーリーをお届けするイベントです。

ブートストラップとは、「外部パーティーの投資に頼らずに起業/経営すること」を意味します。外部からの影響が少なく、経営をコントロールしやすいのが特徴です。 世界的に使われている BasecampMailchimpZoho といったサービスも、ブートストラップ経営を続ける企業が提供しています。海外では、自己資金 x SaaS をテーマにした「Micro Conf」 というイベントも毎年開催されています。

今回で3回目の開催となった「Bootstrap Night!」。ブートストラップ企業3社をゲストとしてお招きし、自己資本で自社サービスを成長させる方法について理解を深めていきます。

では、早速当日の様子を見ていきましょう。

「個人開発からのんびり育てる、意識低いWebサービス開発の話」

NOT SO BAD,LLC 大西さん

トーナメント表作成サービス「THE TOURNAMENT」や年表作成サービス「THE TIMELINE」を手がける NOT SO BAD の大西さんからは、リソースをあまりかけずに長期的な視点でサービスを成長させる方法について、発表していただきました。

農業に例えると、一般的なスタートアップでは「いかに早く収穫量を最大化するか」ということに重点が置かれます。しかし、「最低限の量をいかに楽して収穫するか」ということに重点を置いてサービスを運営する方法もあります。
長期的にサービスを運営していく上で、自分自身のモチベーションは非常に貴重なリソースです。 そのため、仮に売上に繋がりそうでも、自分自身のモチベーションが下がることは極力避けるようにしています。営業があまり得意ではないので、無理してやろうとせず、得意なことをやって、サービスを伸ばすように心がけています。

当日の発表内容はこちら。


短期的な成長や拡大を重視せずに、長期的な視点でサービス開発/運営に取り組まれている姿が印象的でした。自分の好きなことやペースを大事にすることが、長期的な成長を生み出す上では重要なのだと知ることができました。

「受託なし、資金調達なし、メンバー3人で1,500社導入サービスを作る方法」

株式会社9課 安倍さん

EC事業者向けスマホサイト作成ツール「SUMAOU」やEC商品画像の一括加工ツール「Petamp」を手がける 9課の安倍さんからは、少人数で自社サービスを運営する上で大切にしていることやカスタマーサクセスに対する考えを発表していただきました。

サービスを作る際は、最初からこだわりすぎず、70%くらいでリリースするようにしています。実際にユーザーさんに触れてもらい、フィードバックをもらった方が速く改善していけます。最初からお金や時間をかけすぎず、駄目だった時に倒れないよう余力を持って回すことが大事だと思います。
また、顧客対応には代表の私を含めて主要メンバーが積極的に携わるようにしています。それによって、ユーザーさんを理解しやすくなりますし、顧客視点を持つことができます。主要メンバーは絶対に顧客対応に携わるべきだと考えています。

当日の発表内容はこちら。


小さく速くリリースすること、サービス連携先や販売代理店と協業することで営業コストをあまりかけないことなど、少人数でサービス運営をしている方にとって非常に勉強になる内容だったと思います。大事なのは、リソースの多寡ではなく、どのようにそれを使うかという判断と工夫だと感じました。

「自社サイト運営一筋、ちょっとコダワリのサービス・会社やってます」

クロゴ株式会社 請川さん

航空ファン・飛行機利用者のためのコミュニティサイト「Fly Team」や鉄道ファン・鉄道利用者のためのコミュニティサイト「Rail Lab」を手がけるクロゴの請川さんからは、ブートストラップ経営を続ける理由やサービス運営のこだわりについて、発表していただきました。

主役は、スタッフとサービス利用者だと考えています。自己資金以外が入ることで、自分たちのリズムが保ちづらくなる可能性もあるので、ブートストラップ経営を続けています。クロゴでは、スタッフひとり一人のライフスタイルに合わせて仕事の時間や場所を決められます。私自身も家族との時間を大切にしながら仕事をしていて、普段はリモートワークが中心です。
また、サービスを運営する上では、オフ会を開催し、ユーザーさんと直接関わることを大事にしています。

当日の発表内容はこちら。


スタッフひとり一人の幸せやペースを尊重しながら、サービスを成長させていけるのもブートストラップの良さだと改めて感じました。また、ユーザーさんとの関わり合いを大事にしている点も印象的でした。そういった人間味ある関わり合いがサービス成長の原動力になっているのではないかと思いました。

懇親会の様子

各社発表の後は、1時間ほど懇親会を行いました。
登壇者の方々に積極的に質問をしている参加者の姿もあり、大いに盛り上がりました。

当日の参加者によるつぶやきが「#ブートストラップ」で Twitter に投稿されていますので、よろしければこちらも見てみてください。

まとめ

今回で3回目の開催となった「Bootstrap Night!」。約40名の方にご参加いただきました。 イベントを通して自己資金で会社経営を続けることの面白さを知っていただけたのではないかと思います。また、各社が自分たちの理想を大切に自分たちのペースで着実に成長している姿から刺激をもらった方も多かったのではないでしょうか。

自己資本で自社サービスを運営する企業が情報共有する機会はまだまだ少ないと思います。今後もこのようなイベントを定期的に開催することで、「ブートストラップ経営」「自己資金 × SaaS」というテーマを盛り上げていくつもりです。

ご参加いただきました皆さま、会場をお貸しいただいた hoops link tokyo さん、本当にありがとうございました。次回は12月頃に開催する予定です。またお会いできるのを楽しみにしております。

以上、「Bootstrap Night! Vol.3」の様子をお届けしました。