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2018.12.25

「Bootstrap Night! vol.4」を開催しました。

こんにちは、小俣です。
2018年12月18日に、TAM COWORKING TOKYO にて「Bootstrap Night! vol.4 」を開催しました。本記事では、当日の様子をお届けします。

「Bootstrap Night!」とは?

「Bootstrap Night!」は、外部からの資金提供を受けずに自己資金で会社運営をしながら、自社サービスの SaaS (Software as a Service) などを提供している組織の企業ストーリーをお届けするイベントです。

ブートストラップとは、「外部パーティーからの投資を受けずに起業/経営すること」を意味します。外部からの影響が少なく、経営をコントロールしやすいのが特徴です。 世界的に使われている Basecamp や Mailchimp、Zoho といったサービスも、ブートストラップ経営を続ける企業が提供しています。海外では、自己資金 x SaaS をテーマにした「Micro Conf」 というイベントも毎年開催されています。

今回で4回目の開催となった「Bootstrap Night!」。
では、早速当日の様子を見ていきましょう。

「メンバー3人で、有料ライセンス数1000契約を獲得するまでにやったこと」

selfree LLC 小俣

まず私から、少ない人数で SaaS をどのように成長させてきたかということについて、発表しました。

サービスを収益化させるまでには、そのサービスと向き合う時間を増やし、根気強く改善を続けていく必要があります。私たちの場合は、メンバーそれぞれが貯金を切り崩しながら、1年以上コールコネクトの開発だけに集中しました。そして、リリースから1年半後にやっとサービスの売上から給料が出るようになりました。
また、どんなに素晴らしいサービスを作ったとしても知ってもらわないことには意味がありません。そこで、リリースから3ヶ月間はメール営業を行い、製品改善や市場理解に繋がるフィードバックを一つでも多く得られるように取り組みました。長期的な取り組みとしてオウンドメディアの立ち上げも行い、これまでに社内メンバーだけで400記事以上を更新してきています。現在では、メディア経由での流入を一定数得られるようになりました。
プロダクト開発や組織運営においては、「Less is more.(より少ないことはより豊かなことである)」を一つのキーワードに、本質を見極め、あえて減らすことを大切にしてきました。

当日の発表内容はこちら。



「プログラミングスクールの始め方」

合同会社フィヨルド 駒形さん

怖い話投稿サイト「怖話」の運営やプログラミング教育を行う合同会社フィヨルドの駒形さんからは、プログラミングスクール立ち上げの経緯などについて発表していただきました。

Rails Developers Meetup #5 というイベントで、自社のインターン生に対してプログラミング教育を行なっていることを発表したところ、「お金を払うから卒業生を紹介してほしい」といった反響がありました。
そこで、「フィヨルドブートキャンプ」という名称でサービス化することにしました。 このサービスは、プログラミング教育を行うスクールとその後の就職支援をミックスしたサービスです。就職先を紹介した際に紹介先企業から紹介料をお支払いいただくので、受講者は無料でプログラミング教育を受けることができます。
最近では、プログラミング教育にかける時間よりも就職支援に関する仕事に多くの時間がかかるようになってきました。また、紹介が成立するまでにもスクール運営の維持費がかかるため、受講費を有料化することも検討中です。 これまでは無料ということもあってか、受講者の中にはモチベーションが続かず、三日坊主で来なくなってしまうケースもありました。そこで、月額数千円程度でも有料化することによってより意欲的に取り組んでもらえるようにしていきたいと考えています。

当日の発表内容はこちら。



「Doorkeeperを利益を生むビジネスにブートストラップするまで」

Doorkeeper株式会社 Paul さん

イベント管理システム「Doorkeeper」を運営するDoorkeeper株式会社のPaulさんからは、サービスを収益化するまでのストーリーを発表していただきました。

Doorkeeperは、サイドプロジェクトとして2010年に立ち上げたサービスです。現在、毎月1000件のイベントがDoorkeeperを使って開催されています。
リリース当時は、毎回105円を固定手数料として受け取っていました。しかし、これでは収益化は難しかったため、業界のスタンダードでもある 99円 +2.5%の手数料へ変更することにしました。チケット販売額自体は増えていったものの、これでも収益化には至らず、運営メンバーはDoorkeepr以外の仕事をすることで生活していました。 根本的な問題として、手数料を基にしたビジネスを成り立たせるためには膨大なスケールが必要でした。 収益化を考える上で広告掲載のようなマネタイズ方法も検討しましたが、サービスのUXが落ちるのでそのような選択はしたくありませんでした。 このままではサービス運営の維持費を賄えず、収益化が難しいと判断したので、2016年6月にサービスを閉鎖しようと考え、サービス終了をお知らせする原稿まで書きました。 ただその時に、もう一つの選択肢があることに気がつきました。それは有料サービスにするということです。それによって一定のイベント主催者の方々が離れていくことは想定されましたが、最後にやってみようと考え、2016年の9月から有料化に踏み切りました。結果としてDoorkeeprを収益化することができ、今ではDoorkeeprの運営のみに集中することができています。 ここで学んだことは、自分がやりたいビジネスにマッチするビジネスモデルを選ぶということです。

当日の発表資料は、非公開。

懇親会の様子

各社発表の後は、1時間ほど懇親会を行いました。 ブートストラップ経営を実践している方々に数多く参加いただき、新たな繋がりが増えました。

当日の参加者によるつぶやきが「#ブートストラップ」で Twitter に投稿されていますので、よろしければこちらもご覧ください。

まとめ

今回で4回目の開催となった「Bootstrap Night!」。
創業者の世界観を実現する上では、自己資金で自分たちのペースで成長していくというのも一つの選択肢です。「誰を喜ばせたくてサービスを提供しているのか」ということをブラさずに行動し続けることが大事だとイベントを通して感じました。

今後もこのようなイベントを定期的に開催することで、「ブートストラップ経営」「自己資金 × SaaS」というテーマを盛り上げていくつもりです。

ご参加いただきました皆さま、会場をお貸しいただいた TAM COWORKING TOKYO さん、本当にありがとうございました。来年も開催する予定ですので、ご興味ある方はぜひご参加ください。

以上、「Bootstrap Night! Vol.4」の様子をお届けしました。