入門CSS 第1話
前回の記事にて、HTMLの基本を抑えました。文書としてHTMLを書けるようになりました。
今回はその文書を美しくする、CSSの基本を紹介します。CSSからはさすがに1つの記事だけで書ききれないため、何回かに分けて解説します。
id と class
まずHTMLに戻ります。先日のHTMLサンプルで<a>
タグを見ていただくと、<a href="http://...">
のように、<a>
の中にリンク先を指定していました。これはHTMLの表面には出てこないけど、そのタグにより意味を持たせる属性
と呼ばれるものです。
このhref
属性以外にも重要な属性があります。それが、id
属性とclass
属性です。
id
属性はその要素を一意なものとして表します。つまり、id属性はそのタグがそのHTML文書の中で一つだけであることを示す
属性です。つまり、同じid
属性はhtml文書の中で一回だけしか登場してはいけません。以下のように記述します。
<div id="contents">
</div>
以上の表記は、”contentsという領域がHTML文書の中に一つだけある” ということを表します。
続いて、class
に関してですが、これは一意ではないものの、そのタグを分類するときに利用します。例えばリストの一つ一つなど、似たようなタグに対してclass属性を付与できます。つまり、HTML文書内でclass属性を持つHTML要素は複数あってよいことになります。
<ul>
<li class="tag">タグ1</li>
<li class="tag">タグ1</li>
<li class="tag">タグ1</li>
</ul>
CSS ファイルの準備
今回も前回記事のHTMLサンプルを利用していきます。
CSSを書くには、別途 style.css
と呼ばれるファイルを用意します。htmlファイルにあるフォルダ内に配置してください。その後、htmlファイルを以下のように記述し、headタグ内でそのstyle.cssを読み込むようにします。
<head>
<link rel="stylesheet" href="style.css" />
</head>
CSSの基礎
これでようやくCSSを書くことができるようになります。
先ほど紹介した”id”や”class”をCSSファイル内で利用します。例えば、以下のようなHTMLがあった場合、
<div id="content">
<p class="paragraph">文章です。</p>
<p class="paragraph">文章です。</p>
</div>
以下のような指定ができます。#
がid, .
がクラスを表します。
#content {
// ここにdivタグのスタイルを指定
}
#content .paragraph {
// ここにpタグのスタイルを指定
}
このように、#content .paragraph
とすると、”idがcontentのHTMLタグの中にある .paragraph要素” というような感じで指定できます。
以降、一気に基本的なCSS属性を挙げていきます。サンプルのhtmlファイルにid属性やclass属性を付けて実験してみてください。
color, font-size, background-color, text-align 属性, 色や文字サイズ, 高さ、横幅などを指定します。
.paragraph {
color: white;
font-size: 24px;
background-color: blue;
text-align: center;
width: 200px;
height: 60px;
}
スタイルサンプル
padding, border, margin
余白を設定します。borderより中がpaddingの領域、その外がmarginの領域です。
#content {
padding: 12px;
border: 1px solid black;
margin: 12px 48px;
}
padding: 12px
は縦、横それぞれが12pxの余白を表し、 margin: 12px 8px
は縦が12px横が8pxの余白を入れることを表します。
終わりに
今回はひとまずこれまでです。
次回以降、より細かなcssの属性について解説していきます。