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2016/06/20

"なぜ海外のクラウド電話サービスではなく CallConnect なのか" 解説します

こんにちは、本間です。

今回はなぜクラウド電話サービスは海外ではなく、国産の CallConnect なのかを技術的な背景から解説します。

Twilio という技術

まず CallConnect のコアの技術は Twilio です。 Twilio はアメリカのサンフランシスコで生まれた世界中で話題沸騰の電話APIサービスです。

そして最近のクラウド電話サービスと言えば、 Twilio が使われたものが多くあります。Twilio の Customers ページにて、名だたるスタートアップが Twilio を使って電話サービスを提供していることがわかります。

となると、例えばチャットサービスの Slack のように、海外でも Twilio を使った素晴らしいソリューションがあるのではないか、と誰もが思うことでしょう。事実、 Zendesk VoiceTalkdesk, Aircall など億単位の資金調達をしているスタートアップが電話サポート向けのクラウドサービスを展開しています。

しかし、ここにインターネット電話の落とし穴があります。外線電話とつなぐためにはインターネット回線ではない専用回線を使う必要があります。そのため、日本の電話会社とうまく連携しないとうまく電話を扱うことができません。

そこで KDDI ウェブコミュニケーションズの Twilio があります。こちらは日本に最適化された電話APIを提供しています。

では実際にアメリカの Twilio を使った海外のクラウド電話サービスではどんな問題が起きるのでしょうか。まず一つ目に音質があります。アメリカのサーバーを常に経由して音声を伝える必要があるため、やはり音が途切れ途切れに聞こえてしまったりすることが多くあります。二つ目に電話が非通知になるという問題があります。これではお客様にとってみれば、なぜ非通知なんだとクレームがきてしまいますよね。

これらの課題を解決するには、日本に最適化された Twilio が必要です。そしてそれを使って実現したのが CallConnect なのです。

日本に特化したサービス連携

Talkdesk や Aircall などの外部サービス連携を見ると、どうしても海外向けの CRM やチャットツールの連携が目立ちます。日本の kintoneChatWork, Backlog などの連携はサポートされていません。

また、そもそも Zendesk 以外は日本展開をしていないため言語は全て英語になります。

終わりに

Twilio はアメリカ発祥の技術で、実際にアメリカで多くのスタートアップが Twilio を用いて機能を開発しています。しかし Twilio をそのまま海外から日本へ持ってくることはできません。

日本のエンジニアの腕の見せ所です。エンジニアの皆様、ぜひ Twilio コミュニティを通じて共にすばらいしサービスを作っていきましょう! CallConnect もその中の1つのサービスとして、引き続き改善を続けてまいります。